おはようございます。
早いもので先週の初日からもう1週間が過ぎてしまいました。
Pal's Sharer第13回公演
「ふたつ衣の森に棲む」
無事に終演いたしました。
パルシェ初の殺陣シーンもありましたが、大きな事故も怪我もなく、本当に良かった。
パルシェ参加は「トーマの頃を過ぎても(初演)」「アンリクロード〜HenriClaude〜」に続いて3回目。
わたし、実は客演と言うものをそんなにしていないので、同じ場所に客演はパルシェの3回が最多となりまして。
それだけ出ているともはや外部出演の感覚も薄くなりますね。
同年代ばかりなのもあるし、パルシェ公演は稽古なんだけど、どこかみんなに会うために集まっているみたいなところもあって。
打ち上げ終わりで別れるときも「またね〜」って、また会うことを疑わぬ感覚で、淋しくない。
稽古以外にも集まるからなのもあるけれどもね。
さて、そんなわけで「ふたつ衣の森に棲む」終わりました。
ファンタジー。
ファンタジーだけど、舞台は現代の日本。
わたしはファンタジー世界の住人ではなく、現代の日本の人間で、時折やってくるファンタジー世界の彼らと一緒に過ごし、大人になってきた女性、八郷(やさと)つぼみでした。
多分ねー。
つぼみは男性の理想が高くなっているとおもう。
小学5年生のときに物腰柔らかく優しいリューンと、ぶっきらぼうでも強く、守ってくれるゼハに会ったのが運のつきってやつですよね。
少女まんがを地でゆくふたりを見たら、周りの男子には目も行かなくなるに違いない 笑
ふたりとも本当にかっこよかったし。
ファン・ルン・ファンも子供ながらにつぼみを守ろうとする健気さがあるし(なんでも丸呑みするけど。そしてつぼみも多分食べられそうになったことあるけど 笑)
彼らがこちら側にいる時間は、小学生のつぼみにとって、奇跡みたいな毎日だったのだろうとおもいました。
※ここからかなり妄想を大爆発させてゆきますよ。ついてきてー。
彼らが素敵だからというだけではなくて、大怪我した人を生まれて初めて見ただろうし、この人たちを守らなきゃいけないって意識も初めてだったとおもうのです。
つぼみにとって、リューンは優しいお兄ちゃんみたいな存在だけど、自分が守らなきゃ!って気持ちも強かったとおもう。
リューンがつぼみを1番大人扱いしてくれたような気もするし。その、子供じゃなく、一人の人として認めてくれている感に、子供ながら使命感に燃えちゃったんだとおもう。それにリューンにあの笑顔で褒められるのが子供の頃のつぼみは大好きだったんじゃないかなー。
結菜がゼハに言われた言葉はつぼみもまるっと言われているはず。
(←そしてギャン泣きしてゼハがリューンに怒られる)
けど、たぶん熊やら猪やらが家の近くにいるときは必ず側についていて、なんだかんだ1番わかりやすく守ってくれたのがゼハだったのではないかと。
ちょっと口は悪いけど、犬笛で呼ばれてくれちゃうそのギャップね 笑
ファン・ルン・ファンはもう妹とか猫とか、とにかく可愛いがる存在。1番手がかかるけど、それが嬉しい、みたいなところがあったのかなー。
つぼみの気持ちに敏感なのも実はファン・ルン・ファンで、彼女といるときのつぼみが1番自然に笑っていたような気がします。
エルゼ・マリアはね。
それこそつぼみのオンリーワンでナンバーワンだったはず。
子供がよその家にひとりで出入りするのにはなにかしら理由があるんじゃないかと。
森で迷子になってたどり着いた家に、よくわざわざ通ったわね、とおもいます 笑
ただの優しいおばあちゃんなだけじゃなくて、子供の嗅覚でこの人はただ者ではないみたいなものもあったのかも 笑
リューンたちを治療するさまや、エルゼ・マリアの書く素敵な文章も、つぼみが彼女を敬愛する理由だったのでしょう。
ラ・ツェ・ツィーリアにも会えたなー。たぶんつぼみは会えると思ってなかったなー 笑
来たって聞いたときはビビったけど、実物見てからはもう、ラツェに心を寄せ過ぎているつぼみでした 笑
バーン!って葉っぱとともに登場するあのシーン。かっこよかったなぁ。
あらー
妄想が止まりませんね。こりゃ。
ちなみにこれまた勝手に、つぼみの初恋はゼハだと踏んでいます。
結菜がゼハにハグする瞬間に身を乗り出すとか、「こいつの牙より私の角の方が早いと知っていての冗談だ」と、たしなめられてぷいっと拗ねるとか、どれも自然に生まれた動作なのだけど、つぼみはゼハにだけ拗ねるんだよなぁと変なところに感心したりしました。
この「知っていての冗談だ」ってセリフがまた好きなんですね。わたし。
ゼハがファンを止められると知ってるつぼみと、つぼみがそれを心得ていて冗談を言ってるってわかってるゼハと言う相思相愛感がたまらんのですよ。
このファンタジーチームとの相思相愛感がいろんなところにあって。
この本番中、緊張もしたけど、すごい幸せでしたー。わたし 笑
リューンに笑いかけるとものすごく優しく笑ってくれるとことか、ファン・ルン・ファンのあたまを撫でてたら、拗ねてた顔が甘え顔に変わる感じとか、エルゼ・マリアの最後のよしよしとか。
つぼみはしあわせじゃのう。とよく思っていました 笑
だからそんな彼らに会えなくなるつぼみが心配でたまりません。
結菜とみちると言う、今まで誰にも話せなかった彼らの話ができる友達ができたのはよかったなって思うけれど。
けど、たぶんね。
たぶん。
彼らも淋しいと思ってるはずなので。
ファン・ルン・ファンあたりがなんとかしようと走り回ってくれると信じて気持ちを落ち着けます。
あー、妄想楽しかった 笑
心残りはゆっかさんを舞台上からも客席からも見られなかったこと!笑
次こそは!
さ!
現実に戻ります。
現実と言う名の探偵メガネの稽古!
最後になりましたが、脚本の篠原さん、演出の森さんをはじめ、ファンタジーの世界を作り上げてくださったスタッフのみなさま!
その世界を共に生きてくださったキャストのみなさま!
そして!ファンタジーの世界に足を踏み入れてくださったみなさま!
本当にありがとうございました!!