昨日、「ヒーロー」「君の空に花束を」「人を愛するということ」で作、演出、出演していた松永くんが熊本に移住するというので、チーム豊島区の柳沢さん、おぐくん、わたしでお見送りカラオケ大会してきました。
お昼12時に待ち合わせして、夜20時近くまで歌い、語り、歌ってきました。
松永くんと最初に会ったのは養成所で。
おもしろい芝居するな〜って興味津々で見ていました(笑)。
そんな彼が作演出でさらに出演もする劇団をやってるというので観に行ったのが、劇団チョコレートケーキ。
面白かった〜!
それからはけっこう欠かさず観に行って。
「出してよ〜」
「出てよ〜」
というやりとりを交わすこと数回。
その後「ヒーロー」で初めて客演に呼んでいただいた。
初客演だったのに主役でめちゃくちゃ素敵な役で。
「あきらめないことが私たちの勝利だ。だから私たちは戦い続ける」
というセリフは、いまだに思い出して自分を奮い立たせている。
「君空」はもう、本当にすごくいいお話で、タイトルから大好きで、お話も大好きで、本番中ずっとしあわせだった舞台。
天使役をふられて、松永くんのわたしに対するイメージに不安を抱いたりもしましたね(笑)。
「人愛」で、松永くんと2人になってからのシーンは、毎回不思議な気持ちだったなぁ。
養成所時代に、そのクラスの最後の課題が2人芝居で。
わたしは松永くんとペアでその芝居をしたのだけれど、誰かを信頼して芝居をするという感覚はあの時が最初だった。
それを思い出して、不思議な感覚で。
だから松永卓也という人は、演出家としても、役者としても、なんだか特別な人なのですよね。
「両想いな演出家」
「信頼できるパートナー」
って感じ(笑)。
その松永氏がご夫婦で熊本に移住するわけですから、そりゃあ長丁場でも苦にならないよね。←
彼らが移住するのは、福島原発の影響と思われる体調不良がきっかけになっていて、自らもツイッターで原発関連のツイートをしています。
原発に関しては、わたしも地震翌日くらいからいろいろチェックしていて、今もチェックは続けているのだけれど…。
調べなければわからないことが実はたくさんたくさんあって。
だから知らずに平和にみんな暮らしていたりするのだけど。
そんな東京にいて、意識が薄まりそうな不安にかられた時に、松永くんの移住を聞いた。
ああ、その判断ができるんだよなぁと。
いろいろを理由にしないだけで、腰をあげればできるんだよなぁと。
そういう判断をする方を「過剰」と非難するひともいるけれども。
けして過剰ではないよね。
数年後、十数年後、東京にいても何もなかったよ、非難いらなかったよってなるかもしれない。
だけどならない可能性も確実にあるのだから。
「放射能」は確実に空気や地面を汚染していて、福島はもちろん、大なり小なり日本全体に影響を与えている。
そこで少しでも安心して暮らしたいと願うのは、至極当然のことだ。
だから福島から離れた場所に暮らすことを選ぶのも当然のことだ。
地元から離れないことが悪いと言いたいわけではないの。
それを選択する理由にだって間違いはないと思っている。
ただね。
知らずにいるということは恐ろしいと思う。
わかった上で受け入れることと、知らないで流されていることは全く違うから。
少しだけでも、目を向ける必要はあると思う。
考え始めたらキリがないし、この情報過多なネット社会で気にし始めたら、ノイローゼになるようなことだから、注意しなくちゃいけないけどね。
とりあえず。
わたしは東京にいることを選択した。
多くのひとが、その選択さえしていないことには危機感を覚える。
未来の自分に責任持てるのは、今の自分だけなのだ。
と、長々書いてはいるものの。
それを声を大にして言えないわたしなので、偉そうなことは多分もう書かないな。
松永夫妻が新たな土地で、しあわせに安心して暮らせることを願って、今日は少しだけ見て見ぬフリをやめてみる。