1周回って知らない話

という番組で、新妻聖子さんと山崎育三郎さんがミュージカル科のある大学で授業を受けるというコーナーがありまして、その中でお二人がレミゼのワンシーンをやっていました。

銃弾を受けたエポニーヌが、マリウスの腕の中で息をひきとるシーン。


いや泣きまして。
エグいほど泣きまして。

今日の演劇ワークショップの帰り道、わたし最近心動いてないなーと思いながら歩いてきたところだったんですけど、めちゃくちゃ泣きました 笑

感情を揺さぶられるには、やっぱり自分の心を使わねばならぬのだなーと。


それは気持ちが入ってりゃいい!というのとはまったく違ってですね、自分の中にある本当の気持ちを握ったままでいないといけない、というか。

(※たまに聞くんです。演出家さんから。「気持ち入ってたら良くないですか?」って言うタイプの役者がいるって。それを受けて)

気持ち入れてちゃダメなんすよ。そもそもその気持ちなんすよ。

演じる役と自分のあいだに大きな隔たりがあっても、その役のその気持ちはきっと自分の中にもほんの少しはあるわけで、それをそれ風に言うのではなく、本当にその感情を実感しておく必要があるというか。

自分の中にも同じ性格や性質の部分が必ずあるから、それを探して、本当に思って言う。

濃度を濃くしていく。
外側をこしらえちゃダメ、というね。
あくまでも内側から。


ワークショップ講師の女優さんからもそんなアドバイスをいただき、そんなことを改めて思った夜なのでした。


自分と違う人を演じる、の意味を自分と別人にする、にしてしまうのは危険さもはらんでおるのだなぁ。
演じる難しさを痛感する深夜。